コラム

コラム column

婦人科、生殖医療、不妊治療、産科の基礎知識や知っておいてほしいことなど、患者様へご説明させていただいている内容を項目別に掲載しております。

生殖医療・不妊治療関連

不妊症に陥りやすい生活習慣とは

高度な生殖医療を行う当院では、不妊検査・治療を通して、お二人が幸せになれますようお手伝いいたします。こちらでは不妊症に陥りやすい生活習慣について紹介していきますので、参考にしてください。

喫煙

煙草は血流を悪化させて卵巣機能の低下を招くため、妊娠したいとお考えの女性は喫煙を控えなければいけません。また男性の場合も、喫煙は精子の運動能力を低下させてしまい、卵子までたどり着くことができなくなってしまうため控えたほうがいいでしょう。
他にもEDの原因になったり、DNAの破壊にもつながったりしてしまうので、男女ともに禁煙することをおすすめします。

過度な飲酒

適度なアルコールであれば不妊への影響は少ないですが、飲みすぎは妊娠率を低下させてしまいます。
男性の場合も過度な飲酒が精子の量を減らしたり、質を低下させたりするため注意しましょう。毎日アルコールを飲む習慣がある方も、できれば週に2日は休肝日を設けてください。

乱れた食生活

私たちの身体は食事によって栄養を摂取するため、乱れた食生活では栄養バランスも乱れ、不健康な身体になってしまいます。忙しいからと食事を抜いたりせず、毎日なるべく同じ時間にバランスの良い食事を摂るように心がけましょう。

冷え性

身体の冷えは血流を悪くするだけでなく、子宮や卵巣は冷えに弱いため生殖機能の低下も招いてしまいます。
また、冷えは妊娠した後の胎児にも悪影響を及ぼすため、早めに改善することが大切です。身体を温めることで子宮や卵巣の機能は高まるので、湯船に浸かったり、ホットドリンクを飲んだり工夫しましょう。

長時間のサウナやお風呂

女性は身体を温める工夫が必要ですが、男性は温めすぎに注意です。
なぜなら男性の睾丸で作られた精子は熱に弱いからです。精巣が体温ほどの高い温度になると、精子の数の減少や運動性に支障をきたす恐れがあります。精子のDNA損傷の原因になるとも言われているため、長時間サウナに入っていたり、熱いお風呂に毎日入ったりしている方は注意が必要です。
また、一日中座りっぱなしという方も、一時間に一回は立ち上がって下半身の温度上昇を抑えましょう。