コラム column
婦人科、生殖医療、不妊治療、産科の基礎知識や知っておいてほしいことなど、患者様へご説明させていただいている内容を項目別に掲載しております。
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女性だけの臓器である子宮は、骨盤に守られるようにして身体の下腹部に存在しています。
洋ナシを逆さにしたような形をしており、膣につながる部分は子宮頸部、出産まで赤ちゃんをとどめておく部分は子宮体部と呼ばれています。
子宮がんとは子宮内部に発生するがんのことですが、がんができる部分によって「子宮頸がん」「子宮体がん」と呼ばれ区別されています。
子宮頸がんは、子宮頸部の入口である外子宮口あたりに多く発生するがんです。
子宮頸がんのがん細胞はゆっくり増殖し、正常な細胞ががん細胞になるのに5~10年以上かかると言われています。そのため定期的な子宮がん検診を受けることで、早期発見・早期処置が可能になります。
子宮体がんは子宮内膜に多く発生するがんで、子宮内膜がんとも呼ばれています。子宮内膜は生理の度に剥がれるため、閉経前に子宮体がんを発生することはほとんどありません。主に40代後半から発生する方が増え、発生率が最も高いのは50~60代、その後は減少傾向にあります。
子宮頸がん・子宮体がんどちらも初期段階では無症状で、痛みもありません。ただ、身体や分泌物に変化が現れるため、些細な変化や症状も見逃さないようにしましょう。
以下のような症状が出るなど、少しでも「変だな」と感じましたらご相談ください。